「英語を習うなら絶対ネイティブ!」という人に良く会いますが、本当にそうでしょうか?
英語学習サービスや講師選びに悩んでいるあなたへ、
日本人・ネイティブの・英語ノンネイティブの外国人に英語を習ってきた私が
効果的な英語講師の選び方について解説します。
英語を習うならネイティブ講師・日本人講師どちらが良いか
私はこれまで何十人もの英語講師や先生に英語を習ってきました。
その経験を踏まえ、ネイティブ・日本人どちらが良かったかといえば
「学習する項目によるので使い分けるのが効果的」だったと考えています。
「え、ネイティブに習うのが一番良いんじゃないの?」
「日本人講師よりネイティブの方が英語が上手いでしょ?」
と思われるかも知れませんが、実はそうとも限りません。
なぜでしょう?詳しく解説していきます。
ネイティブスピーカー=良い英語教師ではない
教える技術や語学知識はネイティブであることと関係ない
ひとつあなたにお聞きしたいのですが、日本語をしゃべれないアメリカ人に
![](https://ken-glish.com/wp-content/uploads/2019/06/american.jpg)
と頼まれたら、ちゃんと教える自信はありますか?また、教えられるでしょうか?
多くの方は「教えたこと無いし、教え方分からないよ」と困ってしまうのではないでしょうか。
つまり、まず第一にネイティブスピーカーだからと言って、英語を教えるのが上手いとは限りません。
実際、日本人にだって厚切りジェイソンより日本語が下手な人もいますよね?
ネイティブは母国語のプロフェッショナルというのは誤った思い込みです。
そして英会話学校の中には教える技術のない”ネイティブ”というだけで雇われている講師が沢山います。
私はこれまでに
「質問してもズバッと解決してくれない」
「説明が分かりにくい」
「間違ったことを教える」
といった質が低いネイティブ講師に何度もあたっては、非常にガッカリしてきました。
ネイティブ講師は英語を外国語として学習した経験がない
これは当たり前ですが、彼らはネイティブ、生まれたときから英語に馴染み育ってきています。
なので
「日本人が外国語として英語を勉強する際にどんなに苦労するか」
「何が分からないのか」
「どう教えられると理解しやすいのか」
といったことを感覚的に理解できません。
もちろん、英会話スクールには教え方のマニュアル・ノウハウなどはあるでしょう。
しかし、実際に生徒の気持ち・悩みをくみ取ることはできないのです。
これも自分事で考えてみてください。
ブラジル人がカタカナと平仮名の違いに苦労していたとして、
あなたにその気持ちを理解して、適格なアドバイスはできるのでしょうか?
ネイティブ講師の強みとは
なんだかネガティブなことばかり言ってしまいましたが、
もちろんネイティブ講師ならではの良いところ・強みもたくさんあります。
発音
これは日本人にとってかなり難しい部分です。
ここで発音とはイントネーションや話すリズム、アクセントなども含めた総合的な発音を意味しています。
発音矯正してもらうには、まず実際に自分の発音を聞いてもらって、不自然な点を指摘してもらわなければなりません。
この時、やはり日本人ではなくネイティブの耳が必要になってきます。
そして、どのように音を出せばいいのか、どのように話せば良いのか彼らに教えてもらえばいいのです。
先生のしゃべり方をコピーするのも効果的です。
ナチュラルな表現
英語を話したり、書いたりしたときに文法的に合っている・間違っているという点はもちろん、
さらに、自然な表現になっているのか?時代遅れの言い方になっていないか?など、
英語のナチュラルさについては、ネイティブが一番良く分かっています。
日本人でも文法に詳しい講師なら、文法のミスは指摘してくれるでしょう。
しかし、文法的に合っていたとしても、不自然な英語はありますし、
さらに文法的には間違っていたとしても、自然に使われている表現もあります。
こういった点を教えられるのは、やはり英語文化で生まれ育ってきた、ネイティブ感覚がある人だけです。
英会話
英会話は発音、喋り方、表現の組み合わせスキルになってきます。
ネイティブの強みが活かされる領域になりますので、ネイティブに習う方がよいでしょう。
ただし、フィードバックを求めず、とにかく話すことに慣れたいような場合は、
高額なネイティブ講師より、日本人同士やノンネイティブ講師でも問題ありません。
日本人講師の強み
日本人英語講師は言ってみれば、私たちの先輩です。
一歩先に英語学習の苦しみを乗り越えて、モノにしてきた人たちです。
その最大の強みは「日本人が何ににどれだけ苦労するか」「どんな勉強が日本人にとって効果的なのか」ということを
身をもって体験してきているという点です。
つまり、日本人のための英語学習方法に関する知識・経験はネイティブに勝っています。
また、TOEICや英検といった各種英語関連の資格勉強についても、やはり日本人講師の方が得意でしょう。
ネイティブはそもそも受ける必要はありませんし、英会話講師なのに存在すら知らない人も多いです。
日本人なら試験の社会的位置づけから、どういう問題が難しいのか、といった点まで分かっていますし
TOEICであれば400点から990点まで点を伸ばした経験がある講師であれば、勉強法についても詳しいですよね。
また、日本語で教えてもらえるという点も、初心者にとっては安心できる点でしょうか。
講師や英語学習サービスの選び方
以上の考え方と、私が過去経験した何十人の英語講師のレッスン、10を超える英会話学校での経験を踏まえて、以下のような講師の選び方が効果的だと考えられます。
ぜひ講師や英会話スクールなどを選ぶときの参考にしてみて下さい!
また、英会話や英語サービスのレビュー記事もありますので、こちらもご参考に読んでみて下さい。
・発音、アクセント、イントネーション矯正に特化した英会話:English for Everyone
ネイティブとの毎日トレーニングでスキルとして英語の発音とスピーキング・リスニングを身に付けるという、 浜松町発の英語スクールのGSET(旧: English for Everyone (E4E、イングリッシュフ[…]
・リスニング力向上で最も有名なサービスのひとつ:1000時間ヒアリングマラソン(アルク)
リスニング教材でもかなり有名なアルクの1000時間ヒアリングマラソン。 私は数年前にTOEICのリスニング対策として実際にヒアリングマラソンを使い、 結果、リスニング満点(495点)を連続で取れるくらいま[…]
まとめ
いかがでしたか?
今回はネイティブ・日本人講師、どっちが良いのか?という内容の記事でした。
講師や英語学習サービス選びのご参考になればうれしいです。