英語を勉強するにあたり、どの分野(リスニング、リーディング、スピーキング、ライティング)から始めたらいいのでしょうか?効率・効果の面から考えれば、 その人が英語を学ぶ理由次第、ということになるのですが、もう少し突っ込んでその理由を説明していこうと思います。
効率・効果の面から考えた学習方法について別の記事で書いていますので、読んだことがない方は、一度ぜひ読んでみて下さい。
なお、前提として、すでに自分の中で明確にやるべきことが定まっているならば、それを優先すれば良いと思います。そのうえで、一般的な話をするのであれば、ということで以下お付き合い下さい。
勉強時の優先順の考え方
結論から入りますがリスニング、リーディング、スピーキング、ライティング の4つそれぞれバランス良くやりながらも、リスニング、スピーキングを重点的に勉強するのをおススメします。
リスニングを優先する理由
少し理由を説明しますね。まず、実際に英語を活用する場面において、ライティング、リーディングに対して、リスニングは誤魔化しが利かない、というか出来ないとそれまでという部分が結構あります。
例えば、買い物をしていて館内放送で「今から限定30名に50%OFFクーポンを配布します。ご希望の方は、紳士服売り場横のサービスカウンターまでお越し下さい」と英語で流れたとします。
もし、あなたがこれを聞き取れればめでたくクーポンをGETするチャンスにありつけますが、聞き取れなかったらそこでチャンスを失ってしまいます。
もちろん聞き返せる場面もありますが、一発勝負の場面も相応にあるわけで、その度に分からない/損をする、というのでは残念です。私自身、聞き取れなかったがために損をした、困った経験が何度もあります。
スピーキングを優先する理由
スピーキングについても実際のコミュニケーションの場で、出来ないとリカバリーがきかない事が多いと思います。
例えば、会話の中で「今朝、家の犬が逃げ出したせいで会社に遅れてしまったよ」と言おうと思ったのに、「逃げ出す」「遅れる」ってなんて言うか分からない、なんてことになれば、「ちょっと待って、今言いたい言葉が英語で出てこないから調べるよ」と言って3分待ってもらう、なんて難しいでしょう。結局そこで黙ってしまうか、そもそもこの話題自体、口にするのをやめるしかありません。
ただ、ある程度のレベルであれば、ぱっと言えないことがあっても、別の表現で言い換えることが出来るはずなので、慣れてくればテクニックで切り抜けることも出来る場面もあります。
また、本当に言いたいことがあるのに詰まってしまったとしても、もしあなたが話そうとしていることが聞く価値のある内容であれば、大抵の人は少しくらい待ってくれますし、経験上「それってこういう事?」と助け船を出してもらえることも多いです。
そういった面を踏まえると、リスニングほどの一発勝負感はないでしょう
ライティング・リーディングは瞬発力無しでもなんとかなる
一方、ライティングやリーディングは即レスを求められるような場面で必要となるケースは極まれで、通常何か分からないことがあっても、多少考えたり調べたりする余裕はあるはずです。
今やGoogle翻訳をはじめ、便利なツールがそろっていて自力では分からなくても、すぐ解決できるはずです。
もちろん、まだまだこれらツールも完ぺきではなく、複雑な構造の文章や、高い専門性が要求される文章などを扱う際は手間取る場面はあるでしょうし、何よりいちいち調べていたのでは作業効率が悪過ぎます。
とはいえ、即対応出来なかったとしても何とかなることの方が多いはずです。
まとめ
このように、何から勉強するか迷ったら、何が出来ないと一番困るのか?という事を考えてみれば、自然と優先すべきことが見えてくるはずです。
そして、特にこれと言って思い浮かばない、またはどの分野も甲乙つけがたく優先度が高い、ということであれば上記の理由から、まずリスニング、続いてスピーキングの勉強をすることをお勧めします。