効果的なディクテーション方法をご存知でしょうか?
英語のリスニングを向上させるトレーニングのひとつとして有名な方法ですが、
やりかた次第でTOEICのリスニング満点も取れるようになります!
本記事では私が4年以上前から色々試してたどり着いた、
非常に効果的なディクテーションのやり方と
効果的な学習記録の付け方をご紹介します。
ディクテーションとは
ディクテーションは英語のリスニング力を向上させるためのトレーニング方法で
英語の音声を注意して聞き、聞えた内容をそのまま書き取っていく練習のことを指します。
普段は聞き流しているような細かい音一つ一つまで意識して聞き込み、
書き取ることで、英語の音に対する感度を上げ、
リスニング力を向上させるトレーニング方法です。
作業的には音声の文字起こし、字幕作成を自分でやるようなイメージです。
効果的なディクテーション方法
それではさっそく、効果的なトレーニング方法をご紹介します。
なお、実際にやってみて自分に合わないところがあれば、
どんどんアレンジして頂ければと思います!
私も元は、アルクの「1000時間ヒアリングマラソン 」
という教材で知ったのが初めてで、
そこで覚えた方法を元に色々とアレンジしてきました。
トレーニングは全部で5STEPに分かれます。
STEP1:教材を準備する
STEP2:全体を通して音声を聞く
STEP3:教材の頭から聞き込んでいく
STEP4:答え合わせ
STEP5:単語、イディオム等の意味確認
それでは早速、順番に見ていきましょう!
まずは教材を準備しましょう。特にこれでないとダメ、というものはありませんが、
①自分が必要とする英語であること
②ボリュームが3分以内であること
③レベルが合っていること
④スクリプトがあること
の4点を満たす教材を選ぶことが重要です。
それぞれの条件について、細かく説明しますね。
① 自分が必要とする英語であること
ディクテーションは音に耳を慣らしていくトレーニングです。
つまり、自分の耳をどのような音(英語)に
慣らしていく必要があるのかをまず考えなければなりません。
一口に英語と言っても、それぞれの場面、話す人によって、
アクセント、話し方、使われる語彙等が全く異なっているので、
例えばアメリカンアクセントばかりを聞いていても、
ブリティッシュアクセントはなかなか聞こえるようにはなりませんし、
TOEICの教材を聞きこんでも、英語のサッカー解説は聞こえるようになりません。
日本語の例を挙げると、アメリカ人が頑張って地方のおばあちゃんの
方言バリバリの日本語を聞き取れるようになったからと言って、
東京の高校生が何を言っているか分かるようになっているかというと、、、
そうではないことが容易に想像できますよね。
最短距離で必要な英語が聞こえるようになるために、
まず目的に合った教材を選びましょう!
② ボリュームが3分以内であること
これも重要です。ディクテーションは口で言うほど楽ではなく、
実際は一度やるとかなり消耗します。
リスニング力、教材の難易度にもよりますが、
始めのうちは教材の長さ1分に対して
ディクテーション完了まで10分くらいはかかります。
なので、長さが10分、15分もあるような教材を選ぶと、
ディクテーションに1時間半、2時間、と
かなりの長時間が必要となってしまいます。
1時間、ずっと集中し続けて英語を聞いては書き取る、
という作業はキツイですよね。私は嫌です(笑)
まずは、せいぜい3分以内くらいの教材から始めて、
慣れてきたら5分、8分、と伸ばしていく方法をお勧めします。
③ レベルが合っていること
難しすぎず、簡単すぎないものを選びましょう。
何を言っているのか全く分からないようなもの、
逆に全ての単語が聞き取れてしまうもの等はトレーニング効果がありません。
目安としては前述した教材1分に対して、
ディクテーションに10分程度かかるものを選びましょう。
④スクリプトがあること
スクリプト、つまり台本、脚本、のような
文字起こしされたものがあるか、という観点です。
ディクテーションの最後はスクリプトを使った答え合わせと、
自分の弱点チェックを行いますので、スクリプトは必須です。
スクリプトが無いと
「聞き取れなかった部分、何て言っているのか結局分からないなあ」
なんてことになってしまいます。
まずは選んだ音声を一度通して聞いてみましょう。
目的は、全体像を把握することです。
ざっくりとどのような内容なのか押さえましょう。
なお、ディクテーション中はストップウォッチ等で時間を計りましょう。
かかった時間を記録することで、日々の効果検証が出来ますし、
「**時間もリスニング勉強したんだ!」と自信にもつながりますよ。
なお、効果検証は後ほど詳しくご説明します。
なお、書きとる際にスペルが分からない場合は
「aerrr」のようにとにかく聞こえた音を文字にすることが大切です。
記録を付けて確認するポイントは二つ。
正確性とクリア時間です。
具体的には下の図ような情報を記録しておきます。
面倒そうに見えますすが、
作るのに全然時間はかかりませんので安心してください!
正確性
「文章全体の長さ**秒に対していくつ間違いがあったのか」
を単語数でカウントします。
数え方ですが、例えば
「Use YouTube to improve your English skill」
という文章があったとして、
「Use YouTube improve ___your English skill」
→ Toを抜いてしまったのでミス1
「Use YouTube to improve you are English skill」
→ your と you are を間違えたのでミス1
「Use YouTube ??????? your English skill」
→ 「improve」と「to」を聞き取れなかったので
ミス2「to」を聞き取れなかったのでミス2
といった感じです。
なお、スペルミスについてはここでは
ミスとしてカウントしなくて大丈夫です。
「passport」を「pasport」と書いてしまったとしても、
音は聞き取れていますので。
そして、カウントした結果をエクセルなどで記録しておくと、
視覚化できるのでより効果を実感することができます。
例えば、以下のグラフはある時期の私の記録です。
一時ミスの数が増えて、その後回復した様子がわかりますね。
良い時と悪い時の差が激しいのは、この時期ニュースを教材にしていて、
知ってる分野と知らない分野での結果の差が大きかったからです。
クリア時間
「教材の長さ**秒をディクテーションにかかった時間**分で割」ったものです。
これで教材の単位時間あたり、
どのくらいの時間を費やしているのかがわかります。
こちらも正解率と同じく、
カウントした結果をエクセルなどで記録しておくと、
視覚化できるのでより効果を実感することができます。
また私の記録の例を紹介します。
まちまちですが、着々とかかる時間が短くなっていることがわかります。
つまり、パッと聞き取れるようになってきているということです!!
成長が実感できるとモチベーションも保てますよね!
また、正解率と所要時間と合わせて、
日付、教材概要も一緒に記録しておくと、
自分が苦手な分野や伸びが早い分野、
遅い分野などがパッと分かるようになりますよ!
まとめ
最後まで読んで頂きありがとうございました!
今回は効果的なディクテーションのやり方と、
その記録の付け方を解説しました。
本当にリスニング力が向上しますので、ぜひ試してみて下さい。
私はこの方法を活用してTOEICのリスニングパートで
満点取れるようになりました!
その時に使っていた教材や勉強法はこちらの記事でまとめていますので、
興味がある方は読んでみて下さい。
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