なぜ英語が聞き取れないのか?理由のひとつ音声変化を詳しく解説①

英語を頑張って勉強しているのに、なかなか聞き取ることが出来なくて

悔しい思いをすることはありませんか?

理由は色々あるのですが、本記事ではそのひとつである

「音声変化」に着目して、聞き取れない理由の解説と対策をご紹介します!

本記事を読めば、英語のリスニング力向上に一歩前進です!

(ボリュームが大きくなってしまったので、2分割でお届けします)

 

管理人
ちなみに私はTOEICのリスニングは
前回、前々回と連続で満点を取っていますので
この記事に信憑性はあると思います!
英語の聞き取りに悩んでいる人
(特に初心者~中級者の方)

英語を聞き取れない理由

英語を聞き取れない理由、といっても
たった一つの答えがあるわけではなく、色々な要素が絡んでいます。
大きく分けると、以下の3つがあります。

 

1.文法力・語彙力が不足している
2.発音に関する知識・練習不足
3.英語処理能力不足

 

人によって英語を聞き取れない理由は様々ですが、
これらのどれか、もしくは複数が原因となっています。
今回の記事では、2番目の「音声変化」について解説いたします!
他の理由については今後別記事でご紹介いたしますので、
宜しければそちらも読んでみてください!

音声変化とは

ネイティブや英語が堪能な人は

単語を発音記号通りに読まないことが多々あります。

例えば「take care」であれば、

テイク ケア(téɪk / kéɚ)、ではなく、テイケア(téɪkéɚ)のような感じで、

発音しやすいように、省エネで話せるように音が変化します。

 

これは英語に特有の現象ではなくて、日本語でも起きている現象です。

例えば水族館は「すいぞくかん」ではなく「すいぞっかん」と読んだり、

原因は「げんいん」ではなく「げーいん」と読んだりしますよね。

 

話を英語に戻しますが、このような音の変化を知らないでいると、

頭の中にある自分が勉強した通りの音のイメージと、

実際に聞いた音がリンクしないので何を言っているのか聞き取れないんです。

先ほどの例だと、「テイケア」と言われても、一語だと思ってしまい、

take と careの二語がくっついたものだと分からない、といった具合です。

 

英語ではこのような音変化が至るところで起きていて、

それを理解していないと全然聞き取れない、と言ったことが起きてしまいます。

では、それら全てを覚えないといけないかというと、そうではありません。

代表的な5つのパターンを押さえれば、かなり英語が聞き取れるようになるんです!

 

5つの音声変化

この記事でご紹介する音声変化は

連結、同化、フラッピング、脱落、弱化の5つです。

では一つずつ解説していきます!

なお、以下では発音例はカタカナ表記と発音記号を併記しておりますが

カタカナはあくまでもイメージですので、

分かる方は発音記号で音をおさえることをオススメします!

連結/Linking

連続する単語の音が連結するという音声変化です。

前の単語の末尾が子音、後の単語の頭が母音の時に発生します。

例)an apple /

ən ǽpl(アン アップル)

→ ənǽpl(アナップル)

 

 

英語は発音するときに一つの文章や意味のカタマリ(チャンク)を

滑らかに、一息で読んでいく言語です。

このとき、母音と子音が連続していたら、そこがつながっていきます。

これは2つの単語だけでなく、3つの単語であっても同じことが起こります。

例)take it easy/

téɪk  ɪt  íːzi(テイク イット イージー)

→ téɪkɪtíːzi(テイキッティージー)

 

このようにつながっていくと、いくらtake it easyの意味を知っていても、

頭の中でtéɪkɪtíːzi=take it easyと判断することができず、

何を言っているか分からない、ということになってしまうんです。

 

同化/Assimilation

連続する単語の音が同化するという音声変化です。

ここでの同化とは、二つの音が混ざり合って

違う音に変化することを意味しています。

具体的には、t, d, s, zの音の後にy/jの音が来たときに、

それぞれ次のように音が変化します。

t + j → tʃ  

例)meet you /

míːt ju(ミート ユー)→ míːu(ミーチュー)

 

d + j →dʒ 

例)could you/

kˈʊd ju(クッド ユー)→ kˈʊu(クッヂュー)

 

s + j → ʃ

例)miss you/

mís ju(ミス ユー)→ míʃu(ミシュー)

 

z + j →ʒ

例)Japanese yen/

dʒæpəˈniːz jén(ジャパニーズ エン)→ dʒæpəˈniːʒén(ジャパニージェン)

 

フラッピング/Flapping

これはアメリカ英語で顕著な音声変化で、

イギリス英語ではあまり発生しない変化になります。

tやdの音が濁ってrのような音になる現象で、様々な場面で発生します。

tやdが母音に挟まれた場合についてご紹介します。

 

例)fighting/

fáitiŋ(ファイティング)→ fáiriŋ(ファイリィング)

daddy/

dǽdi(ダディー)→ dǽri(ダリィー)

これはイメージとしてtやdをrとして表現していますが、

rのような、という意味で厳密にrと同じ発音ではありません。

英語での解説になってしまいますが、

以下の動画の説明や発音を聞くと

より正確にイメージ出来ると思います。

私はずっとイギリス発音を勉強してきたので

このFlappingについては自分が発音するときは取り入れていません。

同じく、アメリカ英語を話すことにこだわりがない人は

マネする必要はないと思いますが、

リスニングには必要なので、聞き取る練習は必要です!

 

まとめ

ここまで読んで頂き、ありがとうございます!

記事が長くなってきましたので、

残りの脱落と弱系については次の記事でご紹介いたします!

 

この記事を作成するにあたっては、

以下の書籍を参考にさせて頂きました。

より詳細な解説や、リスニング練習、発音練習も付いているので

ご興味ある方は、ぜひ参考に読んでみて下さい!

続きはこちら!
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