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海外赴任経験を踏まえてTOEICは実務で役立つのか考えてみた

数年前に受けて以来、全く受験していなかったTOEIC L&Rですが、数年間海外で仕事をした後あらためて問題を見てみると結構仕事で遭遇する表現や単語が沢山盛り込まれていることに気付きました。今回は、久しぶりにTOEICを受講することになったこともあり、TOEICの勉強が実生活で本当に役立つのか?ということを考えた結果をシェアします。今TOEIC受験に向けて勉強中の方、勉強する意味に疑問を持っている方などの参考になれば、と記事を作成しました。

 

TOEIC英語は実際に役に立つ!

いきなり記事のキモの部分から書きますが、

数年の海外ビジネス経験を踏まえ、今言えることは

「本当にマニアックなTOEIC用語や表現以外はビジネスの場で結構役立つ」

ということです。では、なぜそう言えるのか?

その根拠、というかそう思うようになった経緯をこの記事でご説明します。

なお、この記事でいうTOEICは基本的にL&Rを指しています。

 

気付いたキッカケ

私は海外転勤になるまでは、大学院を卒業してから約10年くらい日本で会社員として働いてきました。

その間、英語の文書を読んだり、たまに海外に出張したり、メール交換、電話会議をすることはありましたが

英語はほぼ使うことは基本的にはほぼありませんでした。

ただ、TOEICの勉強は社内で必要になることもあり、ちょこちょこ続けていました。

 

その当時は勉強はしながらも、こう思っていました

「TOEIC英語はしょせんTOEIC英語。受験英語みたいなもので実世界で使えないでしょ」

「いや、しょうがなく勉強してるけど、ぶっちゃけアンチTOEIC派なんで」(笑)

 

その後、海外に転勤になり、英語で仕事をする日々を何年か過ごした後で

改めてTOEIC用の問題集や単語集を見てある事に気付きました。

「あれ、この単語昨日みたメールにあったよな?」

「この表現、いつも使ってる」

そう、意外にTOEIC英語ってビジネスシーンで良く見かけるんです。

 

たとえば、modify: 修正する、representative: 代表者、といった単語はTOEIC必出単語として扱われていますが、

私は毎日のように仕事で遭遇します。

 

また、本記事を書いている今年末なのですが、今年の成果報告などで

achievement: 業績、達成、といったTOEIC頻出単語も良くみかけますね。

 

最近難化したと悪名高い?リスニングPart2のひねった問題のケース、

例えば「ミーティングルームはどこですか?」という問いに

ストレートに「この建物の2階です」という回答ではなく「3日前にメールで伝えましたけど?」

という返答が正解となるといったことも、日々仕事をするなかで普通に発生します。

 

つまり、TOEICで出てくる表現は英語で仕事をしていると、

意外に日常的に出会う機会が多いんです。

 

TOEICの有用性

TOEICを受験することで良く言われるメリットは主に次の2つかと思います。

1.社内の人事評価制度や就職・転職で有利になる

2.英語力が向上する

ここで2について、私は過去疑問に思っていたわけですが、この気付きがきっかけで

今は胸を張ってTOEIC勉強すれば英語力は伸びますよ、ということができます。

ただ、TOEIC勉強だけやって、海外ドラマや英字新聞がスラスラと理解できるようになるわけではないので、

自分が英語を勉強する目的がたとえば、

「基本的な英語を身に付けて何とか英語で仕事を出来るようになりたい」

という人には私はTOEICを教材として勉強することはオススメできます!

 

ただ、一つ注意点として、

TOEIC必出単語や表現、文法知識が必ずしも仕事に役立つものではない、

もしくは、仕事をする上で優先的に覚える必要がないこともTOEICには含まれている

ということは知っておくべきでしょう。

 

たとえば、wheelbarrow: 手押しの一輪車(泥とかを運ぶやつ)、lawn: 芝生、なんかは

TOEICでは必須ですが、オフィスワークをしていて一度も出会ったことはありません。

なので、TOEICの点を上げたくて勉強しているなら、覚える価値はある言葉ですが、

英語力を上げたい、仕事で使える英語を身に付けたい、という目的の方は

例えばwheelbarrowを扱う仕事をしていない限り、あまり覚えても意味がないと思われます。

 

まとめ

ダラダラと書いてしまいましたがまとめると、

「TOEICの英語なんて実際に役に立たないよ!」という人は良くいますが、

英語で仕事をしている私はTOEICの勉強で覚えた単語や表現、

鍛えたリスニング力なんかは実際に仕事で役に立っています。

 

ただ、TOEICは英語で仕事をする上で最低限の力を身に付けるには良い教材や指針だと思いますが、

これだけやっていても決してネイティブ同士の早い会話を聞き取れるようにはならないし、

TOEIC独特のマニアックな単語やテクニックなんかもあるので、

自分の勉強する目的やゴールに応じてTOEIC+αや、

TOEIC教材の中でも力を入れるところを選んで勉強していけば良いのではないでしょうか。

 

今受験に向けて勉強している皆さん、一緒に勉強がんばりましょう!

 

以前書いたTOEIC関連の記事はこちら!

リスニングで満点を取るに至るまでの勉強方法をご紹介しています。

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